ここ数年で、看護学科のある大学等が急増し、看護学生はもちろん、看護師の人口もかなり増えてきました。
にわか看護師(3年以内で看護師をやめる)も多いようで、早期離脱者も目立つものの、それでも看護の現場はかなり整ってきたように感じます。
同時に、7対1看護配置基準の厳格化、病床数が削減方向に向かっていることにより、一時の看護師争奪戦が少し和らいできているように感じます。
看護師さんにとっては、 売り手市場(看護師不足)の方が給与相場も上がり転職時も有利というメリットもありますが、やはり現場の人手不足が解消しないとナース一人あたりの負担が大きく、疲弊し、貴重な戦力が辞めてしまう等、悪循環に陥ってしまいます。
大阪・福岡は充足気味
大阪や福岡等では看護師の充足感が顕著とのことで、新卒ナースの就職が厳しい状況になりつつあるようです。
もたもたしてると第一希望の病院で落とされたり、定員に達して締め切られた、なんてケースも増えており、学校側も就職対応に焦りを感じているようです。
病院数の影響もあるのか、意外にも関東より関西や福岡等の方が、学生の就活が早期化しており、大阪の人気病院などでは、5月には募集定員に達し、締め切るところもあります。
とはいえ、看護師の確保に苦戦している病院もまだまだ多いのが実情。
人手不足にあることは変わりなく、潤っている病院は一部の勝ち組病院、人気病院に偏りがあるようです。
東京・関東エリアは看護師不足が深刻
そんな中、東京・首都圏、関東エリアの医療機関においては、全国から多くの人材が集まるにも関わらず、看護師不足は以前より深刻になっています。
有名な一流大学病院でさえ、苦戦しています。
主要医療機関の密集
東京・首都圏は人口が多い分、医療機関も多く、山手線の沿線等では有名大学病院など大型の医療施設が集中している等、ご近所間の看護師の奪い合いが激しい環境にあるのも原因の一つかと思います。
地方からの就職者の減少
最近は地元志向の若者が増え、地方から都心部への人材の流入が減っていることも原因として考えられます。
特にインターネット社会となり、都心部に移住しなくても欲しいものがすぐに手に入ったり、一昔前より交通機関も発達し、都心へのアクセスが便利になり、わざわざ東京で就職しなくても、地元からいつでも気軽に都会に行けるという環境も原因として考えられます。
新卒時は無理せず家族のサポートを受けて地元で就職を希望する学生も増えてます。
人口集中エリアが広い
さらに、関東エリアは、関西や他のエリアに比べて、人口集中エリアが広いことも原因の一つ。
東京都内はもちろんのこと、その近隣の神奈川、埼玉、千葉、茨城、山梨などにも主要都市が広範囲にあり、人口集中エリアが広く、そこに大規模医療施設が多く点在しているため、まだまだ看護師不足は深刻で、全く解消の目途が立たない状況であると言えます。
ちなみに、関西では人口集中エリアが大阪・神戸くらいでしょうか。市内(大阪市・神戸市)に集中していますね。
九州では福岡(博多)、東海・中部では名古屋、中国地方なら広島、といったところでしょう。福岡には九州全土と中国地方の一部から看護師が集まるので、かなり以前から充足傾向にあるそうです。
北海道は地元就職者が多い
北海道は、看護学校が道内に54校とかなり多くあり、年間の卒業者数も2700人!かなり多くなっております。
そして、道外への流出(県外への就職率)が11%(平成27年度データ)と全国でもダントツで低く、道内に残って就職する学生が多い為、あまり看護師の人材不足の充足傾向が高いです。
四国の病院の看護師は辞めない
四国の学校を回った際に聞いた話ですが、四国では、看護師の離職率が低く、四国内の国公立病院や実習先病院での採用枠が非常に少ないそうで、徳島県のある大学担当者によると、四国内は求人が少ない為、県外就職を勧めざるを得ないと話しておりました。
看護師なら就職は安心ではない!
看護師の就職事情、この5年~10年で大きく変わってきましたね。
現在も看護師不足が謳われている記事などもよく見かけますが、多くは関東・首都圏をベースにした情報かもしれません。
もちろん、看護の業界も人手不足はこれから益々深刻となり、人材確保に苦戦している医療機関も多くあります。
人気病院や大手医療法人に優秀な人材が集まり、偏りがあるのも事実です。
とりあえず、東京・首都圏においては、しばらくは売り手市場が続きそうなので、就職について心配は無用かと思いますが、とはいえ、どのエリアにおいても油断は禁物です。
最近は、看護の質、量より質が求められています。
看護師ならとりあえず就職は安心!という考え方はもう古いかもしれませんね。
10年後の看護部長の悩みは「看護師のリストラ」というような話もよく聞きます。
選ばれるナースとして、自分が行きたい病院に確実に就職できるよう、就活も気を抜かずしっかり気を引き締めていきましょう!
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