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退職・転職する前に確認すること10項目

退職前にチェックすること10項目

看護師さんが退職・転職する前にチェックすること・知っておくべきこと

1.人間関係はつきもの

どんな組織でも色んな人間が集まり構成されており、人間関係はつきものです。
病院の組織となれば、数百人~千人規模の組織が中心で、働く職員の人数分の人間関係が渦巻いています。
それから、クリニックや小規模病院など、組織が小さくなればなるほど、人間関係・人間付き合いが濃厚でありデリケートになりますね。

みんながみんな仲良し、何のトラブルもない、そんな組織は100%あり得ません。

まずは、組織や上司、先輩に期待はせず、色んな人が居て当たり前、人間関係は自分で築いていくもの、という考え方を持つことです。
そして、そこが全てでは無い、世界は広い、というスタンスで居れば、人間関係への恐れは軽減出来ると思います。

2.先輩や同僚に相談してみる

師長や看護部長へ退職の意思を伝える前に、お世話になった先輩やプリセプター、同僚、懇意にしている他部署のスタッフ等に相談してみましょう。
もしそれで嫌な空気になるのなら退職して正解ですよね。どうせ退職するんですから、どう思われようが関係ありません。

職場での人間関係や技術面での不安、プライベートでの悩み、家庭との両立などで悩んでいる看護師さんは多く、誰でも経験があるものです。職場に相談できる相手が誰もいないなら、家族や友人、看護学校時代の友達等…、誰でもいいから今の状況や悩みを話してみましょう。
看護師専門の転職サイトに相談するのも全然ありです。

退職以外に解決策が見つかるかもしれませんし、誰かに話すことによって楽になることもあります。

それから、外から中途採用で入職してきた看護師さんが近くにいる場合などは、他の病院がどんな感じなのか聞いてみましょう。
転職してきた看護師さんは、比較対象があります。また、転職時に複数の病院を見学したり、情報を集めたりしていた可能性があります。それでココを選んで転職してきたのですから、きっと今の病院にも少なからず魅力があるはずです。
同時に、外の現実、厳しさを教えてくれるでしょう。

3.もう新人扱いはされない

多くの病院では、中途採用者は新人扱いはされません。経験の少ない看護師さんほど、次の職場では苦労します。
1年目での転職などは、情報を精査する知識や余裕もなく、転職先の病院選びでつまずき、失敗するケースが多いですね。
あなたは既に看護師としての臨床経験があり、新卒ではありません。転職した場合、殆どの病院では、もう新人として扱われることは無く、あくまで中途採用者(経験者)として扱われるということを覚悟しておきましょう。
いくら教育制度が充実している病院でも、大体は新人教育が中心です。中途採用では新卒看護師さんほどのフォローはまず期待できないでしょう。

ただし、中には中途採用を積極的に行ない、既卒者でもプリセプターが付いたり、フォロー体制が充実している病院もあります。場合によっては前職の病院で受けた新人教育より充実している!なんてことも珍しくありません。
転職先を探す際は、新人教育だけでなく、中途者へのフォロー体制もしっかり制度化されている病院を探すと良いでしょう。
経験の少ない看護師さん等は、自分ではなかなか情報を精査出来ないでしょうから、看護師専門の紹介会社(転職サイト)に依頼して探してもらうと良いですよ。

4.転職先選びは慎重に

転職する際は、同じ失敗を繰り返さないように慎重に情報を集めましょう。
焦って決めてしまうと、思ってた条件や希望と違う!聞いてた話と違う!なんて結果に…、そんな話は少なくありません。転職してもまたすぐに退職しちゃうケースが後を絶ちません。

病院側が説明不足だったり、紹介会社の担当者の説明や情報に誤りがある等、ミスマッチの原因は様々ですが、最終的には自分で選ぶ道です。責任も全て自分に掛かってきますので、情報収集などは人任せにせず、しっかりセルフチェックするようにしましょう。

転職活動は、焦らず気長に。
上司や看護部長に退職の意向を伝える前に、転職サイト等で早めに情報収集しながら、慎重に行動するようにしましょう。

5.転職先に期待しない

看護理念や教育制度等がとても共感できる病院に内定したとしても、そこに過度の期待を込めない方がいいです。パンフレットやホームページ、見学や面接の場で見たり聞いたりする情報はほんの一部でしかありません。
理念などは理想であったり、目指すものであったりするもので、現状では達成できていない目標だったりします。すごく良い理念や風土があったとしても、どんな企業にも問題や欠点、トラブル等はあり、100点満点にはならないものです。

それよりも、前の職場で失敗したこと、後悔したこと、同じ失敗を繰り返さないよう次の職場では十分に気を付けましょう。そして、相手に依存したり委ねたりせず、自ら学ぶ姿勢を持ち、前向きに明るく謙虚に行動しましょう。
やはり一番不安に思うのは人間関係でしょう。新しい職場で新たな人間関係を構築していかなくてはいけません。もちろん、技術や知識面での不安もありますが、それよりも先ずは良好な人間関係を築くことです。人間関係が安定し、信頼関係を築くことが出来れば、仕事も軌道に乗り、精神的にも安定するものです。

6.有給休暇はリセットされる

たいていの企業・病院では、有給休暇は入職後すぐには発生しません。法律では、“入職して6ヶ月後までに10日間付与” することと定められています。
そして、年次(1年ごとに)付与日数が少しずつ増え、最大20日というところがほとんどでしょう。
さらに、2年間有効(次年度に繰り越し)できるので、前年付与分が余っていれば、繰り越され、最大40日にもなります。(それ以前の付与分はリセットされ無効となります。)

今の病院を退職すれば、貯まっている有休は全て無くなり、新しい職場では最初の半年間は有休は発生せず、しばらく公休だけで凌がなければいけないということを覚えておきましょう。
特にGWやお盆、年末年始などの直前で新しい職場に入職した場合などは、その前後での有給休暇が使えず、十分な連休が取れない状況に陥ります。

病院の中には、入職して1ヶ月~3ヶ月で有休を付与してくれる病院もあるので、病院選びの際は、有給休暇の規定もチェックすることをおすすめします。

それから、退職時に有休消化して辞めるのは問題ありません。(ただし、余った有休の買い取りは法律違反になります。)
退職が決まっている場合、有休取得について企業側が拒否する権利はありませんので、原則は労働者側(看護師)の意思が優先されます。
とはいえ、お世話になった職場ですから、現場に迷惑がかからない程度、常識の範囲内で有休を消化しましょう。勤続年数にもよりますが、手持ちの有休残の半分をまとめて消化、または、退職日の半月前くらいから有休消化に入るのが妥当なところではないでしょうか。
それから、有休は“勤務がある前提”で使用しますので、公休日に有休を充てることはできません。週休2日の病院であれば、連続して取得できるのは5日間となり、間に公休を2日挟む形で取得します。

7.退職金の規定を確認する

今の勤務先では退職金制度はありますか?支給規定は確認していますか?
中規模以上の病院でしたら、民間でも大学病院でも公的病院でも大抵の病院で退職金制度がありますので、しっかりチェックしておきましょう。

退職時に退職金をもらえると非常に助かりますが、勤続1年や2年では退職金は期待できません。
一番多いのは、勤続3年以上の常勤職員が対象というところでしょう。中には2年程で対象となる病院もありますが、ごく稀です。だいたい3年というところが殆どです。

せっかくなので退職金はもらっておいた方が良いですよね。

特に、税金面で退職金は優遇されており、一定の額までは非課税となり、社会保険料なども引かれない為、何も引かれずに全額もらえるケースがほとんどです。

今すぐ辞めたい気持ちが強いために、退職金のこと等気にせず退職する看護師さんも多いですが、後から退職金の金額を聞いて驚いた、損をしたなんて話もよく聞きます。
退職金の金額は、その病院それぞれに規定や計算方法がありなんとも読めないところですが、3年ほどの短い勤務期間でも10万円~50万円程度は期待できます。(相場として)
5年以上~10年選手になれば100万円以上も期待できます。
自分の勤務年数や給与等級等に応じて金額が決定しますので、事前に給与担当や人事の人に聞いてみても良いと思います。

しかし、あまり早まって行動するのは危険です。
企業としては、退職する人には出来るだけお金は払いたくないものです。
経営状況が厳しい病院や零細病院等では、ちょうど3年くらいで退職希望が出ている場合、ギリギリ3年に満たない日付で退職願を書かせて退職金の支給対象外での退職に持っていかれるケースがあります。
例えば、2012/4/1に入職して2015/3/20に退職した場合(あと10日で満3年)、ギリギリ3年に満たない為、退職金の支給対象から外れてしまうわけですね。

そんなことにならないよう、しっかり規定などを確認し、早まって退職の意向を伝えないよう慎重に交渉していきましょう。

8.退職しても健康保険や年金、税金の納付は必要

退職すると、その病院や企業で加入していた健康保険や雇用保険、いわゆる社会保険から脱退することになります。
社会保険とは主に厚生年金、健康保険、雇用保険の3つを指します。

厚生年金と健康保険

退職後、間を空けずにすぐ就職する場合は、次の職場ですぐに手続きしてもらえますが、すこし無職期間ができる場合などは、自分で役所などで手続きし保険料を納める必要(義務)があります。
厚生年金は国民年金に切り替え、健康保険は国民保険や任意継続などに切り替えます。任意継続は、今(前職)の保険を個人で継続加入する制度ですが、企業負担が無くなるので、原則は今の保険料の倍の金額を納付する必要があります。(但し、上限があり、給与収入28万円にかかる保険料がMAXとなっています。※2015年12月時点)
状況によっては、家族の扶養に入れる場合もあるので、ご家族が加入している保険団体に確認してもらいましょう。

雇用保険

雇用保険に関しては、無職の期間は保険料を納める必要はありませんが、条件を満たせば逆にお金がもらえます。「失業給付」というものです。
退職して失業保険を受給してしばらくゆっくりしようと考えている看護師さんも多いですね。

失業保険を受給するには、以下の条件を満たしている必要があります。
・前職の病院・企業で雇用保険に加入していること
・過去2年間に11日以上勤務している月が12カ月以上あること
・就職活動をしている(働く意思・能力がある)こと

1年目で退職する場合等は、勤務期間が足らないケースが多いですね。
ただし、前職がある場合、前職での勤務実績も合算出来るので、前職の病院に連絡して離職証明書を発行してもらいましょう。

そして、自己都合で退職の場合は、3ヶ月の給付制限があります。
退職してすぐには受給できませんので、くれぐれもご注意ください。

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税金

ここでは主に住民税を指しますが、住民税は前年の収入に応じて課税され徴収されます。
前年の1月~12月の所得金額に応じて課税され、その翌年(今年)の6月に納税額が決定、徴収が開始されます。
新卒1年目の看護師さんの場合、最初の1年目は前年の収入が0円のため、住民税の徴収はありません。2年目の6月から給与から住民税が引かれるようになります。
仮に1年目で退職したとしても、税金は追いかけてきます。
自宅に住民税の納付書が届きます。そして皆さん金額に驚かれます。
1年目の看護師さんでも、翌年には住民税として年間15万円~25万円ほど(収入により)課税され、期限までに納めて行かなければいけません。
退職して無職になったとしても免除などされず、税金は容赦なく徴収されます。
納めなければ脱税で裁判所行きになります。くれぐれもご注意ください。

9.転職先で最初のボーナスは期待できない

一般的に、ボーナスは過去の功績に応じて支給されます。年2回のボーナスがある病院では、過去半年の勤務実績や評価に応じて支給というところが殆どでしょう。
ですので、転職先の病院で最初に迎えるボーナス支給日では、勤務実績が足らず、支給対象外または寸志程度になるパターンが多いですね。今の職場を年度末の3月で退職した場合などは、転職先で最初の夏のボーナスはまず期待できません。

さらに、既に退職してしまった病院からは賞与もらえません。
年度末での退職の場合、今の病院で頑張った過去半年の功績により支給される予定だった“次の夏のボーナスは捨てる”ことになります。

ただし、退職が決まっていてもボーナス支給時に在籍していればもらえますよ。
例えば、退職・転職が決まっていて、現在は有休消化中という状態でも、ボーナス支給日に在籍さえしていればもらう権利があります。なので、気にせずしっかり貰っておきましょう。どうせ辞めるならボーナスもらってから退職する方が、次の職場でもゆとりを持てて良いですね。しかしながら、今後の活躍に期待はできないため、若干の減額はやむを得ないと思います。

いずれにしても、転職した年は、年収が一時的に少なくなります。
退職時には今の病院の賞与規定転職先の賞与規定の両方をしっかり確認しておきましょう。

10.安易に退職しない

退職・転職はとてもエネルギーを使います。
辞める病院での退職交渉から業務引き継ぎ、身辺整理、お世話になった方々へのお礼、送別会等…、それと並行して転職先の病院探し(就活)、内定したら転職先への入職準備、入職後には、新しい環境への順応、歓迎会、病院システムや求められる知識・技術の勉強、新たな人間関係の構築など…。

そして何より、収入の増減・・・。
何も考えずに転職すると、収入が下がるケースが多いです。
(転職時は、転職サイト・紹介会社などを利用し、しっかり年収面の交渉とシミュレーションを行なってください。)

少し嫌なことがあったりちょっと失敗したくらいで安易に退職に逃げると、余計にしんどい状況に陥ることもあり、疲れてしまいます。また、退職癖がついて、何年たっても安定せず、いつまでたっても新人から抜け出せない…なんてことに陥りかねません。
今は辛くても、少し時間がたてば気にならなくなったり、1年たって振り返ってみれば些細なことで悩んでいたな~と笑い話になることもあります。看護師に限らず、どんな職業でも同じですが、石の上にも3年ということわざの通り、長い人生の内の3年くらいは頑張ってみても良いかもしれませんよ。3年やれば看護師としても社会人としても自信が付いてきます。
あまり先走らず、転職は気長に、焦らず慎重に考えましょう。


 

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