新卒ナース大量採用時代は終わり!今、既卒の看護師さんが求められる理由

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既卒ナースが求められる理由
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2006年の診療報酬改定で看護配置7対1が制定されて以来、病院の看護師争奪戦が激しく繰り広げられてきましたが、昨今の看護学生の急増により看護人口が増える一方で、一病院あたりの新人教育負担が増え、現場の疲労感や若手ナースの看護職離れが深刻となっています。

経験のある既卒ナースにSOS

ここ近年、看護人口を増やすべく看護学校も多く新設され、多くの新人看護師さんが排出されています。

大手の病院は若い人材を我先にと確保すべく、新卒ナースの大量採用を続けています。

しかし、医療現場としては、新人ばかり増えても教育体制やフォローが行き届かず、結局はベテランナースに負担が集中し、なかなか新人も育たずに早期離職してしまうという悪循環に陥ってしまっています。

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病院は必要な看護師数を確保しなければ、病院経営が成り立たなくなってしまいます。

そんな中、必要な看護師数が揃うのであれば、新卒(若い)ナースにこだわるよりも、やはり既卒ナースを採用する方が教育負担も少なく、即戦力として助かります。

また、即戦力とはいかなくても、第二新卒や2~3年目の若手ナースも歓迎されています。4月まで待って ド新人 で人数合わせするよりも現場の負担は軽減するわけです。

こぼれ落ちる前提での大量採用は時代遅れ

ナースの新人教育

もちろん、新人ナースを育てる文化は大切ですので一定数の新卒採用は必要。

しかし、「こぼれ落ちる前提での大量採用」は時代遅れ。

今は、ワークライフバランスを重視した休日数や福利厚生の充実、中途入職者への教育研修やフォロー体制を充実させ、新人は少数採用で大切に育て、足らずは効率よく既卒ナースを中途採用する賢い病院が増えています。

新人ナースの教育研修ガイドライン

また、厚生労働省から新人看護職員研修ガイドラインが発表され、新人看護師を受け入れる病院に努力義務として通達されました。

その為、多くの(ちゃんとした)病院では、厚労省のガイドラインに基づいた新人研修を行うため、新卒採用の人数を以前より制限し、大量採用は控えるようになりました。

さらには、7対1の厳格化、地域包括ケアへの移行などにより、7対1病棟が減少(削減)傾向にあり、看護師の求人は減少しつつあります。

看護師・看護学生の急増

その半面、看護科のある大学等が急増しており、新卒求人は減っている(既卒求人は増えている)のに、看護学生・看護師の人口は年々増加。看護師の就職事情は以前ほど有利ではない状況になってきています。

近年では、病院の新卒ナース採用は、夏休み前には定員に達しエントリーを締め切る病院も珍しくなく、4大の看護学生でも、第一志望の病院で落とされたという話をよく聞くようになりました。

また、一部の専門学校などでは、現役の若い学生が集まらず(大学に取られる為)、年齢や学力レベルのハードルを下げて学生を集めている為、年齢層が高く学力レベルの低い社会人学生が集まり、質の低下が顕著に表れています。(あくまで一部の学校・地域においてです。)

求められる看護の質

一昔前までは、看護師なら就職は安心!というのが一般的に浸透していましたが、今はそうでもなさそうですね。

数が充足しつつある今、やはり求められるのは人材の質。

看護師も量より質が求められる時代になってきました。

質と言っても、新卒採用においては、学力よりも、若くて(人件費が安く済む)元気でコミュニケーション能力のある健康な看護学生 “ 質の高い人材 ” として求められます。

既卒ナースの人材需要増

看護の世界はまだまだ女性が中心で、結婚・出産・子育て等を経て、パートで復帰というパターンが多く、一生バリバリ働く看護師さんはそんなに多くありません。

そもそも世の中は人手不足が深刻であり、特に看護業務においてはロボット化が難しいお仕事でもあります。(今後、AIの発達により看護記録などは自動化されるかも。)

そして、7対1の厳格化、厚労省の教育ガイドライン、看護の質の向上等が複雑に絡み、新卒看護師の大量採用では教育の観点で(質の低下を招くため)看護配置の維持や質の向上が難しくなる為、これからは益々既卒の即戦力ナースが求められる時代 になってきています。

もちろん、看護配置を維持するための頭数は必要となりますが、それを新卒の大量採用で埋めるのは時代遅れ。足らずは中途採用でリアルタイムに埋める方が賢い経営判断と言えます。

特に2年~3年以上の臨床経験がある若手の看護師は引く手数多ですし、これからは中高年のベテランナースや定年退職後の嘱託ナースなんかも活躍する時代になるでしょう。

逆に考えれば、3年から5年しっかり看護経験を積み、しっかりと看護技術を身につけておけば、どこに行っても引く手数多。自分のやりたい看護、進みたい道に進みやすくなるということですね。

私が勤める病院でも、新卒採用の人数を制限し、既卒ナース向けの教育制度を充実させて、即戦力となる中途採用に注力する方向に動いています。

看護師さんの転職市場はこれからますますアツくなりそうです。

退職は早まらず、転職は焦らず慎重に!

そして、まだ経験の少ない看護師さんは、辞めたくなっても早まって早期離職しないよう、出来るだけ今の病院でもうちょっと頑張ってみて、最低でも2年は経験を積んでから転職するようおすすめします。

中途半端に経験不足で転職しちゃうと、次の病院で本当に苦労します。

また、しっかりした病院ではなかなか受け入れてもらえず、結局は人手不足で頭数を揃えるだけの採用をしている病院にしか受け入れてもらえなくなります。

とりあえず、今すぐ転職しなくても、転職先探しは働きながらでもできます。

焦って転職するより、1年先、2年先を見て、長い目で病院を探す方が安全ですし、色々と発見もあって楽しいですよ。

先ずは自分に合いそうな病院探しから。

そして、気になる病院が見つかったら、病院見学に行ってみると良いと思います。

他の病院の話を聞いたり、病棟を見ることで、新たな価値観が見つかったり、今の病院が意外と良く思えてきたり、看護や仕事への考え方も変わってくるかもしれません。

いい病院に出会えれば、そこへの転職を目標に頑張るのもありですし、その病院の看護部長が「いつでもいいからおいで」と言ってくれるかもしれません。

しんどい時はどうしても思考力が低下しちゃいますが、早まって勢いで退職しないよう、しっかりと先を考えて計画的に行動してくださいね。

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私はこれまで20年以上、病院の採用担当として、また転職エージェントとして、数多くの看護師さんの転職に関わってきました。

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転職するかどうかを決めるのは、情報を見てからでも遅くありません。選択肢を持ったうえで、 冷静に判断していただければと思います。

▼ 詳しくは、こちらの記事もご参照ください。

 

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