最近では、ほとんどの病院で紹介会社(転職サイト)を利用して、看護師の中途採用を行なっています。では、なぜ紹介会社を利用しなくてはいけないのか。単純に看護師が足らないので、ありとあらゆる手段で募集しているという理由もあるのですが、それ以外にもメリットが沢山あるんです。
先ずは、紹介会社を利用するメリットを病院視点と看護師視点でリストアップしてみました。
病院にとってのメリット
- 多くの看護師転職サイトに無料で求人情報を半永久的に掲載できる。
(採用が決定するまで費用が発生しない。そこから直接応募も期待できる。) - 必要な人材をピンポイントで効率よく採用でき、無駄な面接などを省ける。
(特定のスキル、経験、希望の科などでフィルタリングできる。) - 多くの看護師さんが転職活動に紹介会社や転職サイトを利用している。
(転職を考えている看護師さんが集っている。) - 一般求人誌やハローワークに掲載しても看護師さんに見つけてもらえない。
(一般の求人誌などは掲載料金が高額なうえに、掲載期間も短く非効率。) - 一般の求人誌などには掲載できない採用条件を設けることが出来る。
(年齢、性別、経歴、転職回数、喫煙の有無などを紹介会社を通じて事前に確認出来る。)
看護師にとってのメリット
- 費用が一切かからない。
(ほとんどのサイトが、登録・利用共に完全無料です。) - 働きながら無理なく転職活動が出来る。
(限られた時間の中で効率よく、こっそりと就活ができる。) - 希望の条件を満たした病院だけをピックアップして検討できる。
(紹介会社のコンサルタントが条件にあった求人情報をメールで送ってくれる。) - 無駄な見学・面接を省くことが出来る。
(ホームページ等ではわからない現場情報や採否の可能性を事前に知ることができ、効率よく活動できる。) - 面接日時の調整や内定承諾・辞退等のやり取りを紹介会社が代行してくれる。
(必要最低限のやり取りで内定を確保でき、辞退したい時でも後腐れなく断ることが出来る。)
とりあえず、こんなところでしょうか。
多くの病院にとって、看護師の確保は最重要課題の一つとなっています。スムーズに必要数の看護師を採用できなければ、現場が疲弊し、さらなる退職に繋がってしまいます。また、病院を経営する上で、必要数の看護師を確保できなければ、病院が経営出来なくなります。
それから、看護配置基準の「7対1」や「10対1」ってありますよね。これらは、単に看護師の配置数を表したものではなく、それを取得することによってより多くの診療報酬を得られる仕組みになっています。「入院基本料」と呼ばれるものです。要は、看護師を多く確保し、7対1を取得することによって、病院がより多くの利益を上げることが出来るのです。
ただでさえ看護師不足、人材不足なうえに、7対1(お金)も絡み、看護師採用は超売り手市場となっているわけです。
そんな看護師争奪戦の医療業界において、看護師の採用は容易ではありません。あの手この手を使い、看護師を集めます。お金も使わざるを得ません。
一般的に人材採用と言えば、新聞折込や求人雑誌、ハローワーク、求人サイトなどを思い浮かべるかと思いますが、看護師採用においては、これらのツールはあまり役に立ちません。
多くの職種の求人がひしめき合う一般求人誌などに掲載しても、非常に高額な掲載料が必要な上に、掲載期間は短く、欲しい人材である看護師さんに見てもらえる確率は非常に低いものです。また、ハローワークなどに出向いて求職活動をする看護師さんは少ない為、病院としてはハローワークには期待できないわけです。
そう言った状況から、多くの病院では、ハローワークや一般求人誌を利用していません。
その代わりに、看護師専門の求人サイト(転職サイト)や看護師紹介会社を多く利用し、採用を行なっています。看護師専門の求人サイトの多くは、紹介会社が運営していることが多く、結果、紹介会社に情報が集まる仕組みになっています。
転職活動をする看護師さんにとっても、働きながらの情報収集となるため、転職サイトや紹介会社に登録して条件に合った求人をピックアップしてもらう方が効率がいいですよね。
病院にとっても、上記のようなサイトを運営している紹介会社に求人・採用を依頼すれば、効率的に採用活動ができ、マッチング率が高くなるわけです。
病院が紹介会社に求人を依頼すると、紹介会社は自社が運営する転職サイトなどにその病院の求人情報を掲載します。この時点で費用は発生しません。そして、看護師さんがその転職サイト(または紹介会社の紹介)で病院に応募し、採用が決定した段階で、病院側に採用手数料が発生します。
求人を掲載するのは半永久的に無料、そこから何人応募があろうが、面接しようが、費用が発生するのは採用が決定(内定)してからということです。
但し、もちろんデメリットもあります。
病院にとってのデメリット
- 一回の採用手数料が高額/一人採用で80万~100万円
(それでも、ギャンブル性の高い一般求人誌を駆使するより安い。) - お金をかけて採用しても、早期退職するリスクがある。
(入職から3~6ヶ月以内で退職すれば、返金あり。) - ダメな業者と契約すると、間違った情報が出回る恐れがある。
(悪い業者を利用すると、強引な成約を迫られたり、間違った情報を流されたりする恐れがあり、トラブルに繋がる。) - 取引のない紹介会社のサイトに勝手に求人情報を転載されることがある。
(大手の優良企業としか契約していなくても、営業力のない無名な紹介会社のサイトなどに勝手に情報を転載されることがあり、イメージダウンやトラブルに繋がる恐れがある。)※このようなサイトに登録しないよう要注意!!
看護師にとってのデメリット
- 採用のハードルが少し上がる。
(病院にとってはお金がかかるので、選考が慎重になる。その分、紹介会社のコンサルタントが採用に向けてアドバイスやサポートをしてくれます。) - 一度に複数の紹介サイトに登録すると、やり取りが大変。
(複数サイトに同時登録すると情報は多く集まりますが、混乱するので同時登録は2社くらいまでに留めましょう。また、複数のサイトに同時登録を促すようなランキングサイトには要注意です。) - お金をかけて採用してもらっているので、早期退職しにくい。
(病院によっては、これを理由に引き止めに合う場合があるが、気にしなくて良いです。合わないならさっさと辞めてもらった方が返金もあり無駄な教育も省けます。) - ダメな紹介会社、怪しい業者も存在するので、注意が必要。
(実績の少ない業者や規模の小さな紹介会社等では、利益優先で強引な成約を進めたり、ミスマッチな病院を紹介してきたりするのでくれぐれもご注意ください。)
と、そんなところです。
やはり、転職サイトや紹介会社を利用するなら大手の優良サイトに限定して利用されることをおすすめします。
以上、病院が紹介会社を使う理由です。看護師の皆さん、紹介会社・転職サイト選びは慎重に、いい紹介会社でお世話になって、いい転職をしてください。
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