転職する際の就活、ナースとして働きながらの仕事探しはなかなか大変です。
最近は、転職サイト（紹介エージェント）の利用が一般的になり、便利になりました。
手っ取り早くインターネットで見つけた転職サイトに登録して、あとは紹介会社のエージェントにお任せ！みたいな方も多いでしょう。
しかし、この看護師紹介サイト、「無料紹介」って謳ってるけど、お祝い金があったりもするし、収入源や運営費用はどこが負担してるんだろう？と、気になった人も多いかと思います。
実はこの看護師紹介、病院側にはけっこうな手数料が発生しているのはご存知でしょうか。
看護師転職サイト／紹介会社の仕組み
紹介手数料の相場
看護師に限ったことではありませんが、人材紹介における紹介手数料の相場は、年収の20％～30％に設定されているところがほとんどです。
例えば、年収500万円の看護師さんが、紹介会社の紹介である病院に就職したとすると、
500万円 × 20％ ＝ 100万円
採用した病院は、100万円の紹介手数料を紹介会社に支払います。
1人採用して100万円、なので、10人採用したら1000万円になります。
大金ですよね。
しかも、入職後に数か月で退職した場合、3ヶ月～半年以上勤務していれば、返金されません。
しかし、医療業界はまだまだ人手不足、看護師不足のため、日々看護師争奪戦です。
なかなか直接の募集を見ての応募も期待できず、ほしい時にほしい人材を確保ができないのも事実。
一般の求人サイト等に大金つぎ込んで募集広告を打っても、一人も応募が来ないなんてこともザラにあります。
紹介料100万円は高い？
自社で何十万、何百万円と広告費用をかけて求人を出しても、看護師の応募を得られる保証はなく、1人も採用できなくてもお金は戻って来ません。
応募があったとしても、応募時の初期対応、書類選考、病院見学、面接、合否通知 、個人情報管理など、全て病院側の担当者で対応が必要で、そもそも採用の見込みが無い人（年齢・経験などが合わない応募者）への無駄な対応にも追われることになります。
一つの求人に10人応募があったとしても、ほしい人材が来てくれる保証はない
そう考えると、確実にターゲット層の人材をピンポイントで効率的に採用でき、その成果報酬として紹介手数料を支払う人材紹介のシステムは、とても理にかなっており、そんなに高いと感じるものではないんです。
自社で出すギャンブル的な求人広告より、確実に欲しい人材をスピーディーに採用できる人材紹介の方が低リスクで高効率というわけです。
また、別の考え方をすると、年収500万円の看護師を採用するとして、最初の年だけ＋100万円（600万円）になると考えれば、そんなに高いと感じるものでもないわけです。
その代わりに、入職した初年度はボーナスが全額出なかったりもするので、人件費としてはそこまで大きな変動はなかったりします。
「お祝い金」を支給してくれる紹介会社のカラクリ
最近は少なくなりましたが、「お祝い金」や「転職支度金」を出してくれる紹介会社があります。
お金で釣るのってどうなの？と思われるかもしれませんが、全く怪しいものではありません。
実は、このお祝い金は、病院が払う紹介手数料から捻出されているんです。
病院が払った紹介料（約100万円）の中から数パーセント、お祝い金として看護師に還元してくれているのです。
どこの紹介会社でも病院が支払う紹介手数料は変わらないので、お祝い金が発生するからといって、病院が支払う紹介手数料が他の紹介業者より高いとかは言うことはありません。
お祝い金を支給している会社は、経費削減に努力し、広告宣伝費など極力抑え、他社より利益率を高く保ったうえで、看護師さんにお祝い金として還元してくれています。
それでも紹介会社には利益が残りますので、遠慮せずにもらえるものはもらっておきましょう。
※残念ながら、令和3年4月より、法令により職業紹介事業者による「お祝い金」等の支給は原則禁止となりました。
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お祝い金の有無に関わらず、病院にとっても看護師にとっても大手で母体がしっかりした紹介会社が安心です。
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