グッピーズさんの採用難易度ランキングがとても興味深いのでシェアさせて頂きました。
医療業界 採用難易度ランキング
※引用:株式会社グッピーズ
医療事務の採用難易度を1倍として、各職種の倍率を数値化しています。
昨今の高齢化社会で医療・福祉の需要が急拡大しておりますが、ヘルパー・介護職がなんと、医師、薬剤師の次に来ています。
採用難易度 3位(175倍)です!
介護職は資格取得のハードルが低く、施設形態によっては無資格でも従事できるため、賃金相場が低く、また、施設などでの人件費バランスを考えると賃金の上昇は限界があり、最低賃金+αくらいの相場となっております。
そうなると、これらの職をプロとして目指す若い人材も少なくなります。さらに、一般企業の景気が良くなれば無資格で働く人たちは、他業界に流れてしまいがちで、医療・福祉現場での人の採用はさらに厳しくなります。
しかし、これからヘルパー・介護職の需要はどんどん増える見込みで、病院の看護助手なども無資格でもできる業務の範囲が拡大されると予想もされています。
そうなれば、看護師の需要は減少し、看護師の給与や待遇面も下降していく懸念が生じますね。
(既に、国公立系や独立行政法人に移行した病院などは給与規定の見直しが進んでおり、賃金の引き下げが実施されております。)
そして、看護師の採用難易度ですが、昨年は4位だったのが、今年に至っては9位まで下落。
看護師の人手不足はまだまだ解消されたわけではないですが、一時のピークは脱し、過度な超過勤務を強いられるような現場も少なくなったように感じます。
これは、看護系大学などが増えたこと、看護学生・看護師人口が急増していることと、無理な7対1病棟の減少、地域包括ケアや在宅への移行を踏まえた介護職やリハビリ職で人手を補っていく流れが影響しているものと思われます。
看護補助者やヘルパーの業務範囲が拡大すれば、看護師の業務負担は軽減しますが、その分、看護師の人材ニーズも減少し、給与や待遇面も下がっていく恐れがあります。
そして、看護師など有資格者は、より高度な技術や経験を持った人材、介護スタッフを纏める管理者としての機能が求められてくるのでしょう。
今、介護のお仕事を探されている方、これから福祉業界への道を選択される方、介護・福祉系の人材は超売り手市場、求職者が職場を選べる時代です。
そして、今後の地域社会で最も必要とされる人材になると思います。
まだまだ看護師ほどの好待遇は期待はできませんが、処遇改善策も施工され、最低賃金1000円/時も目前まで迫っています。
そして、これから看護師を目指される方も、安易な気持ちで看護師を目指したりしないよう、日々勉強をする気持ちで、覚悟を持って看護師国家資格の取得を目指してください。