最近、PNSを導入する病院が増えてきましたね。
PNS、パートナーシップ・ナーシング・システムの略でPNS。
福井大学医学部付属病院が開発し、全国に広がっています。
以下、福井大学附属病院 看護部より引用
PNSとは
2人の看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的に、良きパートナーとして対等な立場で互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ委員会活動・病棟内の係の仕事に至るまで1年を通じて活動し、その成果と責任を共有する看護体制の事です。
要は、看護師が2人でパートナーを組み、複数の患者を協同で受け持ち、2人が対等な立場で互いの能力を活かしながら協力して看護を行うシステムで、多くのメリットがあります。
PNSのメリット
1.不安・ストレスの共有・軽減
2.医療ミスの防止
3.知識・技術・情報の補完・共有・向上
4.コミュニケーションの活性化
5.休憩がとりやすい
6.急変時の対応がスムーズ 等
7.うまくいけば新人の成長が早い
などなど。。。
しかし、賛否両論あります。
中途半端にPNSを導入して失敗している病院も少なくないので注意が必要です。
また、デメリットも多く考えられます。
PNSのデメリット
1.十分な看護師数の確保・維持が必要
2.出来る看護師の負担・責任が大きい
3.休日・休暇・連休の調整が難しい
4.新人の指導体制が難しい
5.パートナー選定が難しい(相性・人間関係、経験値等)
6.意見・考え方の相違によるPNS崩壊
7.パートナーが急に退職した際の補充が難しい
8.PNSを正しくマネジメントできる管理者が必要
などなど。。。
デメリットも多く考えられますし、実際にそのような声が多く上がっていますね。
福井大学病院では、年度の初めにパートナー選びをするようですが、一人だけ浮いちゃうとかは無いのでしょうか。
私の知人の病院では、毎月パートナーが変わるそうです。それもマンネリ化を防いでアリかもしれませんね。
PNSとプリセプターシップを比較するのはおかしい
PNSはあくまで看護方式の1つで、比較対象としては、固定チームナーシングや、プライマリーナーシング等になります。
よくある勘違で、プリセプター制度 か PNS か、みたいな話をよく聞きます。
この2つは、そもそも全く別物のはずなんですが、多くのPNS導入病院で、PNSをプリセプターと合わせて実施していることが原因と考えられます。
PNSとプリセプターを一緒にして、先輩と新人のペアにしちゃうんですね。
それで、PNSとプリセプターシップと一石二鳥みたいなやり方です。
これでは、新人とペアになった先輩ナースの負担が大きく、本来のPNSの効果は期待できないですし、先輩の方が潰れてしまいますよね。
新人の方も出来ない自分へのプレッシャーやストレスが大きくなるのではないでしょうか。
あくまで、PNS(パートナーシップ)は看護提供方式の1つで、プリセプターシップは新人の指導体制の1つです。
私個人的な考えとしては、PNSのパートナーとは別に、プリセプターは居た方が絶対に良いと思います。
もしくは、PNSの2人+新人1人とかバランスが良いと思うのですがどうでしょう。例えば、5年目ナース+2年目ナースのPNSペアに、新人ナースを1人付けるとか・・・。その分、プラスで人数が必要になり、人件費もアップすることにはなりますが、それくらいしないと成り立たないのがPNSだと思います。
とりあえず、皆さんも就職に際してその病院がどのような看護方式なのか、どのような指導体制なのか気になると思いますが、名前だけで判断せずに、しっかり中身を確認して決めるようにしてくださいね。
各病院それぞれでアレンジなど加えて独自のPNSを展開している病院もありますが、やはりPNS発祥の地、福井大学附属病院 看護部のサイトが素晴らしく分かりやすいと思います。これからPNSを導入する病院向けにPNS研修もやってますね。
これが基本ですので、PNSに関心のある方は、先ずはここをチェックです。
そして、気になる病院の情報は、ホームページや資料請求、転職サイト、紹介会社などの情報からしっかり内容を確認しておくようにしましょう。
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