精神科と心療内科って、精神科系の病院やクリニックならどちらも標榜していることが多いですが、違いをご存じでしょうか。
同じような雰囲気なので混同している方も多いと思いますが、意外とはっきりと明確な違いがあります。
精神科
精神科は、精神的な疾患を扱う科です。そのままですが、要は精神(心そのもの)の疾患を扱う科となります。
代表的な疾患としては、うつ病、統合失調症、依存症、双極性障害など、聞いたことあると思います。
心の病気は目に見えないため、スピリチュアルなイメージが強くなりますが、誰もがなりうる病気で決して珍しい病気ではありません。
気分が落ち込んだり、無気力、不眠、集中力がない、幻覚・妄想、自閉などの症状が精神疾患の特徴です。
また、最近は芸能界のスキャンダルでも話題の薬物依存症、アルコール依存症、虐待(PTSD)、ネット・スマホ依存症なども精神科領域の病気です。
精神疾患は目に見える患部や症状が表れないため、目視、触診や検査で確認することが難しく、問診や精神科のベテラン医師による判断が重要となります。
心療内科
心療内科は、心身症(心の不安感などからくる身体的疾患)を扱う科です。
例えば、
- 仕事のストレスから腹痛や下痢になった。
- 家族間で悩みがあり胃潰瘍になった。
- 緊張すると頭痛や高血圧が出る。
など、多岐にわたります。精神科に比べると身近で誰でも一度は経験のある症状が多いのが特徴です。
精神科的な治療と内科的治療を組み合わせた治療が必要になることが多いです。
以上、精神科と心療内科の違いでした。