就職先の病院を探す際、何を優先しますか?看護師さんは、よほどのことがない限り働く場所を選べる職業です。いい病院で働きたいって、誰しも思うことだと思いますが、いい病院ってどんな病院でしょう。

求める条件って人それぞれで、相性も人それぞれです。

ただ、共通して言えることがあります。

それは、適切な労働環境が整備されているかということ。その最低条件を満たしておかないと長続きしません。

先ずは、危険な病院の特徴を見ていきましょう。

危険な病院の特徴

  1. 給与規定がない、給与条件が曖昧
  2. 規定通りの休日や有給休暇が取得できない
  3. 看護師数、医師数が常に不足している
  4. 残業や休日出勤が多い(サービス残業も発生している)
  5. 賞与が無い、または、カットされている(=赤字)
  6. 退職金制度がない
  7. 奨学金で多く採用している
  8. 看護部長が不在
  9. 人員不足による病棟閉鎖が起こっている
  10. 赤字経営になっている

などなど。

特に、お給料や休日休暇、労働時間(残業数)は基本となるところ。そして、どんな職業においても、まずは自分の健康が第一、健康的に働けるかどうかが大切です。

以下、いい病院を探す際のチェックポイントです。

いい病院を探す際の10のポイント

1.ホームページが見やすく整備され、定期的に更新されている

古臭いHPや情報量の少ないHP、数ヶ月更新されていないところ等は要注意!ホームページを更新していた担当者が辞めてしまった等の理由で放置されている病院をよく見かけます。

2.待遇・福利厚生など条件面をわかりやすく公表している

給与規定や休日数が曖昧だったり、複雑な手当が多く基本給が低い病院は要注意!いい病院ほど、規定などはシンプルでわかりやすい内容になっています。

3.厚労省のガイドラインに基づいた教育制度がしっかり整備されている

いい病院は、毎年、新人看護職員研修ガイドラインに基づいて、積極的に新人教育を行い、未来を担う若い看護師を育成しています。

4.年間120日前後の公休があり、しっかりとお休みが取れている

病院の休日設定でよく見るのが「4週8休」でしょう。4週8休は年間休日数に直すと104日です。いい病院は、4週8休+祝日(交替勤務者は振替)で120日前後になる病院が多いです。(年間休日の解説はこちら

5.病床数に相応する看護師数が確保されている

7対1=看護師が多いとは限りません。病院の機能や規模にもよりますが、7対1であれば、ベッド数と同じくらいの看護師数であれば問題ないかと思います。

6.毎年、定量の新卒ナースを採用し育てる文化がある

新人採用が全くない、または、極端に少なかったり、年により採用したりしなかったりとバラつきのある病院は要注意!そういうところは、新人を育てたり、後輩や仲間をフォローする文化がないことが多いです。

7.人事部や労務課など、人事労務の専門部署がある

きちんと法令に基づいた労務管理や人事制度を整備していないと、組織が崩壊します。総務と人事・採用は全く別物ですので、総務も人事も労務も採用も「総務課」でまとめてやってるところは要注意です。また、給与規定や就業規則が不明確だったり、昇給ルール等がない病院も要注意!理想は、「総務=庶務・総務」、「人事=労務係・採用係」というように専門分野で部署が分かれていることが望ましいです。

8.既卒ナースに人気がある

中途入職してくる転職ナースが多く定着している病院は、いい病院であることが多いです。転職ナースは、他の病院のことも知っており、他院との比較が出来るため、情報の信憑性が高くなります。

9.奨学金採用の看護師が少ない

「奨学金で多くの看護師を採用している」=「フリーでは採用できない」=「奨学金で集めないと必要な看護師数を確保できない」と言うことがわかります。⇒ 病院奨学金は慎重に!(看護学生さんへ)

10.理事長や院長、事務長、看護部長に品がある

しっかりした病院は、やはり経営トップの考えや立ち居振る舞いもしっかりしています。幹部職員の人事も慎重に行ない、各部門の長となると見た目にも品格がありオーラを感じます。昨今は、病院経営は事務方の力量に大きく左右されるとも言われており、事務長のマネジメント力は特に問われています。

 

などなど。

いい病院は、情報をオープンにし、ホームページなども定期的に更新されています。曖昧な情報が多い病院や、条件提示が不明瞭な病院は注意が必要ですね。

気になる病院を見つけたら、先ずは病院見学に行ってみてることをお勧めします。自分の目で見て、耳で聞いて、気になるポイントはしっかり質問してクリアにしておきましょう。

健全な病院、健康な看護師

看護のお仕事は、体力的にも精神的にも大変なお仕事なので、そのうえ過労まで加わると、自分自身が病気になってしまい、人の看護どころじゃなくなってしまいます。

また、休日数や有休の取得状況、残業の有無は、その病院の看護師数の充足度や業務の効率化、組織の安定化を量る指標にもなりますね。

日々業務改善をし、業務の効率化が図られ、安定した人材の供給と組織づくりをしている病院は、過度な残業や休日労働は発生しません。

健全な病院であれば、残業はあっても月10時間程度。残業ほぼ無しと言うところもけっこうありますよ。

休日数としては、最低でも4週8休(週休2日/年間104日)、理想は年間公休で120日以上はほしいところです。(年間休日の解説はこちら

自分の進みたい方向性や興味のある診療科、病院の理念なども大切ですが、それ以前の前提条件として、先ずは健康的に働けて、ちゃんとお休みも取れて、お給料をもらえるか。そこを押さえておかないと、長く看護師を続けていけなくなりますね。

 


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